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ウエンツ瑛士が特技タップダンスを極めていた。いつかは北野武のように

   

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マルチに活躍するウエンツ瑛士。そのマルチさは私生活にも通じ、家庭菜園、おきゅう、漫画、野球観戦など多くの趣味を持つ。昨年新たに始めたのがタップダンス。「ふくらはぎの位置が上がった」というほどのめり込んでいる。


 防音設備が施された都内のレッスンスタジオに、Tシャツに短パンのラフな練習着で入る。靴底に金属がついたタップシューズに履き替えて、短パンを脚の付け根までまくりあげた。スマートフォンでその日の気分に合わせて好きな曲を流せば、準備完了。一人の世界に入っていた。

 右足、左足でカツン、カツン。脚をムチのようにしならせて、地面を踏み、足首を返す。「今日はどんな音が鳴るかな」と調子を見てから、ウオーミングアップとトレーニング。それを終えると、一心不乱に地面を踏む。覚えたステップを組み合わせて、汗だくになって自由に音を鳴らす。ふと時計を見ると、瞬く間に1時間が経過していた。

 タップダンスを始めて約1年半。仕事でタップに挑戦する可能性があったからだった。その予定はなくなったが、今も週1回ほどスタジオに入る。「死ぬほど練習してできるようになったから、やめる理由がないんですよ。習慣ですね。駅のホームとか、横断歩道で立っていると地面を踏んじゃうんですよ。傘でゴルフのスイングをするおじさんと一緒。スタジオに入って踏める時は、ご褒美みたいなものかな」。

 最初は毎日が特訓だった。レッスンと自主練習の繰り返し。スタジオに入れない時は、木の板を持って公園に行った。専用のタップボードではなく、ホームセンターで1000円で買った厚めで光沢のある板。初心者用の靴を履いて、板を相手にのめり込んだ。自宅マンションでもタオルの上に板を載せて練習。これはさすがにマズかった。「ポストに“音がうるさい”って手紙が入ってました。ごもっともなので、平謝りでした」。それぐらい、いつも触れていたかった。
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 基礎的なステップはマスターした。今は難易度の高い応用技を練習中だ。「自分の体からこんなに音が鳴るんだな」と感動して、それがまた次の音を生み出すきっかけになる。

 時には“怒りのタップ”を踊る。ムシャクシャするとスタジオに向かう。「ブワーッと踏んで、メチャクチャ疲れて帰る。これでスッキリ。自分でイライラの音を作る作業が楽しいんですよ。やけ食いみたいなもので」。生活の中に欠かせないものになっている。

 今履いているのは約4万円する高いタップシューズ。「これは本当に良いヤツで、革が軟らかくなると音も変わってくる。10年、20年履ける一生モノ」。半年ほど履いて、少し革もクタっとして味が出てきている。

 靴の裏を見ると、直筆のサインがある。擦れて消えている部分もあるが、「北野武」「ビートたけし」とある。「買った時にお守りとして書いてもらったんです。“たけしさんのサインを踏むなよ”と周りに言われますけど、思い切り踏んでます」。

 ビートたけしは芸能界を代表するタップダンサー。若い頃から修業を積み、監督映画「座頭市」にはげたのタップダンスを取り入れた。可愛い後輩に向けた「サインが消えてなくなるほど練習しろよ」というメッセージだったのかもしれない。

 テレビ局でたけしと一緒になると、楽屋に行って練習風景の動画を見てもらう。「これが踏めないんです」と言うと、たけしは「こうか?」とそのままの革靴でお手本を見せてくれる。「すっげえ踏めるんですよ。音が奇麗で、ちゃんと足首が返ってる。やっぱり体に染みついてるんだと思う。年を取ってもできるのはタップの良さ。たけしさんの哀愁漂うタップは、味があって最高ですよ」。大先輩から刺激を受けて、また練習に励む。

 「たけしさんもそうだし、この靴も足の形や癖に合わせて調整してくれる人がいる。やっぱり恩返しをしたいじゃないですか。自分の気持ちだけじゃなくて、周りからも続ける理由を与えられると、自然と生活の一部になっていきますね」。

 誰かに見せるために振り付けをして踊ったことがない。「やるなら作品の中で」と考えているからだ。いつなんどきでも、その機会が訪れた時に踊れるように練習を続けるだけ。楽屋のたけしのようになっていたい。
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